三菱電機、5G基地局向け「100Gbps EML CAN」10月からサンプル提供

三菱電機は2020年9月3日、5G基地局で使用される光通信用デバイスの「100Gbps EML CAN」のサンプル提供を10月1日から開始すると発表した。EML(Electro-absorption Modulator Laser)とは、電気信号を光信号に変換するための電界吸収型光変調器を集積した半導体レーザー。CAN(TO-CAN)とは半導体レーザーの標準パッケージのことである。

100Gbps EML CAN

同社によれば、EML素子とパッケージの広帯域化、およびPAM4変調方式の採用によりEML素子を搭載したTO-56CANパッケージ製品として業界で初めて100Gbpsを実現した。また、EML素子の動作温度を一定に保つための熱と電力を変換する熱電変換素子の小型化に成功し、同社の従来製品に比べて約60%の消費電力低減に成功している。

これらの特徴を実現させつつも業界標準のCANパッケージに準拠しているため、従来製品と外形寸法の互換性を確保に成功。5Gの高速大容量化および光トランシーバーの低消費電力化と生産性向上に寄与できるとしている。

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