無線LAN(Wi-Fi)製品を販売するPicoCELA(ピコセラ)は2020年9月2日、西松建設が手掛ける67ヘクタールの大規模な太陽光発電(メガソーラー)の建設地全体にWi-Fi環境を構築したと発表した。
ピコセラの屋外用Wi-Fi製品「PCWL-0410」と、新たにリリースした指向性アンテナを導入。これにより、土木工事の際に必要な通信環境と建設現場を監視するためのカメラシステムの導入が可能となり、現場作業の効率化および省人化を実現したとしている。
建設土木・防災向け屋外無線LAN「PCWL-0410」
今回のメガソーラー建設地は、東京ドーム約13個分という広大な面積に加えて、山岳地でもあり、整地作業時の現場管理職員の見回りや緊急時の現場状況把握に課題を抱えていたという。見回りの省人化、監視体制の強化を目的に建設現場へ監視カメラシステムを導入するに当たり、ピコセラの建設土木・防災向け屋外無線LAN「PCWL-0410」と、長距離通信を確保できる指向性アンテナ、さらに電源供給用に単機のソーラー発電と蓄電池を組み合わせて、現地に通信インフラを構築した。
設置イメージ
敷地内にPCWL-0410を11台、指向性アンテナを10台使用し、最大2kmの距離をバックホール通信(無線基地局とインターネット回線を結ぶネットワーク通信)で接続。67ヘクタールという広大なエリアにLAN配線はたった2カ所のみという。なお、PCWL-0410単機および専用監視システムの電気供給は、ソーラー発電と蓄電池のシステム(NETIS:KTK 170013 A)で対応している。
この導入により、現場の見回りにおける省人化と低コスト化、24時間監視を実現。なお、監視カメラシステムにはGenetec社のSecurity Centerを採用した。