フルノシステムズは2020年8月24日、クラウドWi-Fiサービス「ACERA Connect (アセラコネクト) 」の提供を8月下旬より開始すると発表した。
ACERA Connectは中小企業のオフィスや商業施設、病院、ホテル、博物館、学校など様々な環境での利用を想定したクラウド管理型のWi-Fiサービス。
クラウドでAP(アクセスポイント)を管理するため、中央のデータサーバーから複数拠点のWi-Fiネットワークの一括管理を実現する。初期設定済みのAPをインターネット回線にLANケーブルで接続するだけで、業務用品質のWi-Fi環境を簡単に構築できる。
従来のオンプレミス(自社運用)型では、複数の拠点にWi-Fiネットワークを構築する場合、拠点ごとに管理サーバを設置する必要があった。ACERA Connectを利用すればサーバーを持たずにWi-Fiを構築でき、導入にかかる初期費用や管理運用の手間を削減できる。また、ACERA ConnectのAPは、高速Wi-Fi規格「IEEE.802.11ac Wave2」対応で4コアCPU搭載の業務用AP「ACERA 1110」。レンタル形式となる。1台から導入可能なので、小規模ネットワークの構築にも対応する。
価格はオープン、契約期間は2年契約もしくは5年契約の2種類の契約プランを用意している。
なお、同サービスはSIer企業やインテグレーター企業を通してエンドユーザーに提供する。各SIer、インテグレーター企業は、エンドユーザーにWi-Fi環境を提供する際、既に準備されたクラウド基盤を活用する。管理センターでWi-Fiの監視やファームウェアの自動アップデートなどの運用を担うほか、あらかじめ初期設定を施したAPをエンドユーザーに発送するため、各SIer、インテグレーター企業の業務負担を軽減できるという。万が一Wi-Fiに障害が発生した場合も、24時間いつでもどこからでも管理システムにアクセスできるため、迅速な障害対応が可能。また、サポート専用窓口も設けている。