日本無線とBBバックボーンは2020年7月13日、sXGP対応の「可搬型プライベートネットワークシステム」を試作し、音声通話を含むアプリケーション等の動作確認を実施したと発表した。
sXGPは、1.9GHz帯を用いる自営通信用のTD-LTE規格。試作した可搬型sXGPシステムは、災害現場や工事現場、イベント会場など、公衆回線が圏外になったり、輻輳するなどの可能性がある現場での利用を想定している。可搬型キットとコアは日本無線、アクセスポイントやスマートフォン、SIMカードはBBバックボーンが提供した。
動作確認試験では、音声通話、データ通信ともに、良好な結果が得られたとのこと。両社は今後、自然災害などの緊急事態への効果的な対処など、市場のニーズに応える製品の開発を検討していくという。
「可搬型プライベートネットワークシステム」の試作品