ベンダーの目も“社外”へ
「ビデオの利用シーンの中心は会議だと考えているが、それに加えて今後は、いろいろな場所で使える『モビリティソリューション』として、さらに、ビデオを営業活動や顧客向けサービスに使う『コンタクトセンターソリューション』としても利用されていくと想定している」
そう語るのは、シスコシステムズ・プロダクトマネージメント・ビジネスデベロップメントマネージャーの渡邊靖博氏だ。同社の“ビジネスビデオソリューション”は、図表2のように広範な適用範囲をカバーするものだ。テレプレゼンスシステムとPCクライアント、Web会議サービス「WebEx」の連携や、企業間接続におけるNGN利用など、多様な端末とサービスを融合させることでビジュアルコミュニケーションの活用領域は飛躍的に広がる。
図表2 シスコのコラボレーション製品と適用範囲 |
他のテレビ会議システムベンダーもPCデスクトップクライアントをラインナップに加え、テレビ会議端末とPCとの連携に力を入れている。また最近は、例えばLifeSizeのテレビ会議システムと、ブイキューブのASP型Web会議サービス「nice to meet you」が連携するなど、テレビ会議とWeb会議の連携の動きも加速してきている。
こうした動きによっても、ビジュアルコミュニケーションの適用範囲は確実に広がっていくはずだ。