ソフトバンクは2018年2月、「Beyond Carrier」を事業戦略として掲げ、単なる通信事業者から脱却するビジョンを示した。通信事業の顧客基盤を活かし、これまでの通信事業の枠を超えた新たな領域へと事業を拡大していこうという戦略だ。
法人事業においてもBeyond Carrierへの転換を進めるため、デジタルトランスフォーメーション本部を発足。IoTや5Gなどを活用して社会課題を解決する事業の開発に取り組んでいる。その中で、注力テーマの1つとなっているのが安心安全なまちづくりだ。
「IoTや5Gを使った遠隔監視など、ソフトバンクとして安全安心なまちづくりに貢献することができないか。さらに、効率化や人手不足の解消にもつながるようなサービスを開発し、パートナー企業と事業化しようと動いているところだ」と同社の伊藤文武氏は説明する。
ソフトバンク デジタルトランスフォーメーション本部 第三ビジネスエンジニアリング統括部 第1部 第2課 IoTube Project Leader 伊藤文武氏(左)、クラウドエンジニアリング本部 IoTサービス統括部 IoTプロダクト企画推進部 プロダクト企画課 廣瀬徹弥氏 |
この一環として2020年春の提供開始を予定するのが、IoT防犯カメラサービス「SecuLight(セキュライト)」だ。
SecuLightは、4G対応のLED蛍光灯一体型防犯カメラ「IoTube(アイオーチューブ)」本体と、4Gデータ通信サービス、クラウド環境、Webアプリケーション、保守運用をトータルサービスとしてソフトバンクが一括で提供するもの(図表)。
IoTubeは、2018年設立の日本のスタートアップ企業、MOYAIが開発した。
図表 SecuLightの概要(画像提供:ソフトバンク)