F5、1000億円超で買収した「Shape」で新たなセキュリティ対策モバイルやWebで”機械”をAIが判定

F5ネットワークスジャパンは2020年2月19日、記者説明会を開き、最近のビジネス状況を紹介した。特に強調されたのが、昨年12月に1000億円超を投入して買収したShape Security社のソリューションだ。F5全体の売上に占めるShape製品の割合について、まずは2020年度中に1割、将来的には3割を目指すという。

「我々には新しい脅威への対応策が欠けていた。これから企業はオンプレミスからクラウドに出ていき脅威に狙われやすくなる。いろいろなセキュリティ企業と話す中で、最終的にShape Security社との合併に至った」。F5ネットワークスジャパン 代表執行役員社長 権田裕一氏はこのようにShape買収の狙いを説明した。

F5ネットワークスジャパン 代表執行役員社長 権田裕一氏

F5について権田氏は「開発者の非機能要件をどれだけ肩代わりできるか。本来のサービス開発にリソースを割けるよう、インフラを提供していくのがモットー」と紹介。こうした考えから、同社はADC(Application Delivery Controller)や、セキュリティ面ではWAFなどを提供してきたという。

ただ、セキュリティ分野において、近年ではWAFでの対応が難しい攻撃も出てきた。そこで、Shape社の買収によって製品ラインナップを拡張し、新たなソリューションを提供していく考えだ。(参考:「WAFでは守れない」Magecartのフォームジャッキング攻撃

F5ネットワークスの基本情報。特にキャッシュが潤沢であることを権田氏は強調し、今回のような巨額の買収に繋がったとした

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