NECとシスコシステムズは2020年2月17日、安全保障領域や重要産業インフラ向けに、サプライチェーン管理を強化したネットワーク機器を提供すると発表した。

両社がそれぞれ持つ不正検知技術とNECのブロックチェーン技術を組み合わせ、製品出荷前・構築時・運用中の真正性を確認するプロセスを強化する。2020年度より順次提供を開始する。

第1段階として行うのは、シスコ機器の真正性確認だ。機器の真正性を確認するシスコ独自のTrustworthy技術、NECが開発した軽量改ざん技術、ブロックチェーン技術の組み合わせにより実現する。検査された履歴情報をブロックチェーンに記録することにより、ネットワーク管理者はシスコ機器の真正性を、出荷検査・ネットワーク構築時に確認・監視・管理できるという。

今後はNEC機器についても、軽量改ざん検知技術を実装し、製品の真正性を高めていく予定。さらに、こうした取り組みを、運用中・増設時・バージョンアップ時・保守時など、ライフサイクル全般に広げていくほか、適用機器のパートナリングも拡大していく計画だという。一例として、ローカル5G全般の真正性の確認・監視・管理を検討しているとのこと。

取り組みの概要