MCPC award 2026、グランプリは神戸大学の「膵島分離AIロボット」

モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)は2026年11月4日、「MCPC award 2026」の受賞結果を発表した。ユーザー部門のグランプリには、神戸大学の「膵島分離AIロボット<振盪ロボット+膵島画像解析AI>」が選ばれた。また、サービス&ソリューション部門の最優秀賞には、構造計画研究所の「無線デジタルツイン構築・検証ソリューション(RFDiorama)」が選出された。

MCPC awardは、モバイルシステムやIoT、AIなどを活用し、業務効率化や顧客満足度向上、社会貢献などの成果を上げた事例を表彰するもの。2003年に始まり、今回で23回目を迎える。

ユーザー部門のグランプリとパブリック賞を受賞した神戸大学の膵島分離AIロボットは、糖尿病の治療に用いる「膵島(すいとう)」を膵臓から分離する工程を自動化するシステムだ。Arithmerと共同開発したもので、熟練医師の動きを再現する振盪ロボットと、組織の状態をリアルタイムに解析する画像解析AIを組み合わせている。糖尿病治療における膵島分離プロセスで最大のボトルネックであった「膵臓消化」工程の自動化・標準化を実現したという。

一方、サービス&ソリューション部門の最優秀賞を受賞した構造計画研究所のRFDioramaは、仮想空間で模擬した電波伝搬の影響を、基地局や端末が送受信するRF信号に反映するチャネルエミュレーションシステムである。5G検証環境「OAIBOX」と組み合わせることで、実際の通信プロトコルを用いた無線デジタルツイン環境を構築する。現地に行かずに通信品質などを繰り返し評価でき、実証試験の効率化につながる。

このほか、ユーザー部門のテクノロジー賞にはネクストフィールドの「NXTメッシュWi-Fi」、ビジネス賞にはパナソニック オートモーティブシステムズの車載機器向けクラウド型脅威分析サービス「VERZEUSE for TARA」、ローカル5G賞とベンチャー&スタートアップ特別賞には、AIエージェントによる遠隔顧客対応を実現するavatarinのプラットフォーム「avatarin」と専用ロボット「newme」が選出された。

また、サービス&ソリューション部門の優秀賞には、セカンド・サイドの採血手技定量評価ツール「採血VR」、PIPELINEのセキュリティアシュアランスプラットフォーム「RiskSensor」、ONLINE FACEのAI本人認証と不正対策を一体化したeラーニングシステム「ONLINE FACE」が選ばれた。

表彰式は11月25日、東京プリンスホテルで開催される。

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