NTTコム庄司社長が講演「データ利活用PFを新たな成長エンジンに」

NTTコミュニケーションズは10月3日と4日の2日間、プライベートイベント「NTT Communications Forum 2019」を開催した。庄司哲也社長は基調講演において、9月に提供を開始したデータ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform」を紹介。「新たな成長エンジンに仕立てたい」と意欲を見せた。

NTTコミュニケーションズ(以下、NTTコム)は2019年10月3日と4日の2日間、プライベートイベント「NTT Communications Forum 2019」を開催した。

基調講演に登壇した代表取締役社長の庄司哲也氏は、「創立20周年を迎えたNTTコミュニケーションズの新たな創業―今日と未来の間に―」をテーマに講演を行った。

NTTコミュニケーションズ代表取締役社長の庄司哲也氏

1999年の創立から20年という節目の今年、NTTコミュニケーションズにとっては、NTTグループのグローバル事業の統合という大きな変革の年でもある。庄司社長は「新たな創業の出発点と捉え、『今日と未来の間に。』を新たなコーポレートメッセージとして策定した。これからもチャレンジ精神を忘れず、未来を作り続けていきたい」と抱負を語った。

NTTグループが新たな未来像として目指しているのが「Smart World」だ。これは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現によって社会的課題が解決され、個人や企業、社会が持続的に成長できる世界を意味する。

NTTコムは、Smart Worldの実現に向けた取り組みとして、データ利活用によるDXを推進しており、この9月に「Smart Data Platform」(SDPF)の提供を開始した。

SDPFは、4つの「ONE」をコンセプトにしている。

1つめが「ALL in ONE」で、NTTコムがこれまで提供してきたICTサービスに加えて、データの収集・蓄積・分析・管理に必要な機能を1つのプラットフォームとして提供する。現在17の機能があり、自社のICT環境やニーズに合わせて自由に選択することができる。

「Smart Data Platform」は自社の環境に合わせて必要な機能を選択できる

主な機能として、クラウドやSaaSのデータのセキュアな流通を実現する「Flexible InterConnect」、形式の異なるデータを統合しシステム間連携を可能にする「Data Integration」などを提供する。

さらに、SDPF上で稼働するSaaS型のアプリケーションサービス群「Apps on SDPF」では、サブスクリプションビジネスを支援する「Subsphere」、音声サービスとAIを組み合わせることでコンタクトセンターなどの業務プロセスを自動化する「ボイスDX」などを用意する。NTTグループやパートナーとのコラボレーションを通じて、今後もラインナップの拡充を図るという。

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