ソフトバンク今井副社長「テクノロジーで働く人を幸せにする仕掛け作り」

ソフトバンクの今井康之副社長は「SoftBank World 2019」において、「デジタライゼーションがもたらす変革~共創が描く新たなスマートシティ~」をテーマに講演した。2020年に本社を移転する竹芝では、「新たなテクノロジーを活用し、そこで働く人たちが幸せになるようなインフラ作りを目指したい」という。

ソフトバンクは2020年に本社を竹芝へ移転するが、新オフィスをスマートビル化する計画だ。

竹芝の新オフィスのイメージ


井副社長によると、移転の目的には「パートナー企業との共創」「働き方改革」「最先端テクノロジーの実験場」の3点があるという。

パートナー企業との共創では、オフィスフロアのデザインをWeWorkが担当するとともに、様々な企業との交流や事業創出の拠点としてWeWorkを活用する。ソフトバンクの社員は、オフィスに縛られずに働くことが可能になるほか、スマートフォンなどを活用して会議を行えるようにする。
  

新オフィスは最先端テクノロジーの実験場にも位置付けられるが、一例として、顔認証による入館方法を採用する。顔認証で社員の働いているフロアを判別し、目的階までの最適なエレベーターを案内する。来訪者についても、同様の対応をすることでスムーズな移動を実現する。

顔認証により勤務フロアを判別し、最適なエレベーターを案内する

また、朝や昼はエレベーターが混み合うが、エレベーターホールの混雑状況を3Dセンサーで検知し可視化することで、運用の効率化を図る。

新社屋は広いテラスを備えているため、ドローンを使ったランチの配送も行う。「国家戦略特区である竹芝で、ドローンによる物流を実際に行う。その際、ソフトバンクのセンチメートル級測位サービスを活用する」と今井副社長は述べた。

竹芝の新オフィスは、ドローンなど最先端技術の実験場としても位置付けられる

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