KDDIは2019年6月26日、エリクソン・ジャパンと共同で通信品質のさらなる向上を目的としたAIを活用したネットワーク最適化の手法を開発し、全国のau基地局の運用に導入すると発表した。
同社によれば、スループットなどの通信品質は、エリア環境や利用形態により常に変動することから、通信品質の維持・向上のためには、基地局におけるトラフィックデータの収集・分析を行い、周波数が効率的に活用できているかなどを定期的に確認、調整することが不可欠という。
AIを活用したネットワーク最適化手法の概要
今回導入する新手法により、AIが自律的に各基地局から収集したデータをもとに最適なパラメーターの提案を行い、それに基づいた調整が可能となる。これまで膨大な時間と工数をかけていたネットワーク全体のデータ収集・分析と各種パラメーターの策定が大幅に短縮。基地局ごとに個別調整が容易となるため、さらなる通信品質の向上を図ることができるとしている。