NTTコムが語った、ゼットスケーラー3つの代表的ユースケース

クラウドセキュリティのゼットスケーラーが2019年6月6日、記者説明会を開いた。企業ユーザーがクラウドとモバイルという“新世界”へ移行するなか、グローバル企業を中心に、多くの企業がゼットスケーラーを採用しているとアピール。さらにNTTコミュニケーションズとのグローバルアライアンスパートナー契約締結も明らかにした。

クラウドセキュリティサービスをグローバルで提供するゼットスケーラー。アジアパシフィック/日本担当バイスプレジデントを務めるスコット・ロバートソン氏は、まず同社のサービスが旧来のセキュリティとは違う、クラウド化やモバイル化が進展した現代の企業IT環境にふさわしいソリューションであると強調した。

「企業の周りに“城壁”を築くというのが従来のセキュリティだった。それは旧来の世界では、企業のリソースはデータセンターの中のオンプレミス環境にあったからだ。しかし、現在の新しい世界においては、クラウド化が進み、モバイルなど様々な場所で働く従業員がいる。そこで、インターネットの周りに“城壁”を築くというゼットスケーラーのコンセプトが誕生した」

ゼットスケーラー スコット・ロバートソン氏
ゼットスケーラー アジアパシフィック/日本担当バイスプレジデント
スコット・ロバートソン氏

ゼットスケーラーが提供するのは、簡単にいうとクラウド型のセキュアWebゲートウェイサービスだ。インターネットやOffice 365をはじめとするSaaSなど外部アプリケーション向けの「Zscaler Internet Access(ZIA)」と、例えばAWS上のプライベートなアプリケーションなどパブリック/プライベートクラウド向けの「Zscaler Private Access(ZPA)」の2つのサービスを用意している。

ゼットスケーラーのサービスの概要
ゼットスケーラーのサービスの概要

ロバートソン氏によれば、ゼットスケーラーはガートナーのセキュアWebゲートウェイ分野のマジック・クアドラントにおいて8年連続でリーダーに格付け。Forbes Global 2000のうち300社に採用され、1日のトランザクション処理数は600億を超えるという。

ゼットスケーラーを導入する企業の一例と活用状況
ゼットスケーラーを導入する企業の一例と活用状況。
シーメンスは185カ国で導入、米国で教育ネットワークを提供するMCNCは130万人の生徒で利用する

全世界100以上のデータセンターを展開し、185カ国でサービスを提供しているのも特徴だ。

「100以上のデータセンターを展開することは、もちろんゼットスケーラーにとって、非常に大きな投資だったが、これが我々の重要な強みとなっている。ゼットスケーラーのローカルクラウドを通ることで、ユーザーは低遅延でインターネットへセキュアにアクセスできる。また、Ofiice 365の28あるデータセンターのうち、26のデータセンターとゼットスケーラーはピアリングしている」とロバートソン氏は説明した。

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