SBクラウドと縁通は2019年5月9日、日本企業の中国進出支援を目的に協業し、同日から中国向けWebサイトのアクセス高速化ソリューションを提供開始したと発表した。
日中間のインターネット接続は遅延やパケットロスといったネットワーク上の問題が多く、特に日本国内にサーバーがあるWebサイトに中国からアクセスする場合、遅延や通信遮断が発生しやすい。
この課題を解決する方法としては、中国側のサーバーでのWebサイト運用があるが、現地法人を通じて「ICP登録」と呼ばれる手続きを行う必要があるためハードルが高いyという。ICP登録申請は中国企業にのみ許可されており、外資企業がWebサイトを公開する場合には、中国現地法人もしくは中国事業所を設立した上で申請を行う必要があるためだ。
そこで今回、SBクラウドと縁通は協業し、ICP登録の手間をかけずに、国内のサーバーでWebサイトを運用しながら、中国からのアクセスを高速化するソリューションの提供を開始したという。
具体的には、縁通は日中間のネットワーク接続を高速化する国際通信サービス「縁通China Premium Internet」を新たに提供。SBクラウドは、Webサイトの構築・運用環境として、「Alibaba Cloud」の仮想サーバーサービス「Elastic Compute Service(ECS)」の東京リージョンを提供するほか、ネットワークサービス「Cloud Enterprise Network(CEN)」により、ECSと縁通China Premium Internetの相互接続を行う。