KDDIと東芝がIoTの海外展開で協業 「GAFAに“現場”はない」

KDDIと東芝がグローバルIoT事業での協業を発表した。目指すのはリカーリングモデルによる付加価値の実現――。協業の第1弾として、東芝エレベータの海外でのエレベーター遠隔監視において両社のソリューションを組み合わせる。

KDDIは、IoT事業をグローバル展開する企業向けに「IoT世界基盤」を提供すると発表している。120カ国以上での通信接続や法規制・認証取得、データ蓄積・活用サービスなどをワンストップで提供するサービスで、5月から商用トライアルの受付を開始する予定だ。

このIoT世界基盤のパートナーとしては、昨年すでに日立製作所の名前が発表されているが、また新たな大手メーカーがパートナーとして加わった。東芝である。

KDDIの「IoT世界基盤」の特徴
KDDIの「IoT世界基盤」の特徴

KDDIと東芝、東芝デジタルソリューションズの3社は2019年4月23日、IoT世界基盤と東芝のIoTアーキテクチャ/ソリューション群「SPINEX(スパインエックス)」を連携させ、東芝グループ内外の企業に提供していく。

KDDIと東芝の協業の概要
KDDIと東芝の協業の概要

リカーリングモデルの加速で「共通の思い」今回の協業のキーワードの1つは「リカーリングモデル」だ。「互いにリカーリングモデルを目指したいという共通の思いがあった」とKDDI 取締役執行役員常務 ソリューション事業本部長の森敬一氏は協業に至った理由を説明した。

リカーリングモデルとは、従来の売って終わりの「モノ売り」ではなく、販売後も継続的・定期的に収益を上げるビジネスモデルのこと。リカーリング(Recurring)は「循環する」「繰り返される」という意味の言葉だ。最近よく耳にする「サブスクリプションモデル」が定額制のサービスモデルを指すことが多いのに対し、リカーリングモデルでは利用した分に応じて料金は変動する。

リカーリングモデルの概要
リカーリングモデルの概要

リカーリングモデルの実現には、継続的に課金管理する仕組みが必要になるが、KDDIのIoT世界基盤では、これも用意される。

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