働き方改革で重要性高まる「コラボ強化」にマイクスピーカーとビジネスチャット

オフィス以外で働くことは今や珍しくない。だが、生産性向上が期待できる一方、社員間のコミュニケーション不足が課題となる。そこで有効なのが、マイクスピーカーやビジネスチャットなどITツールの活用だ。

電話機につなぐだけで電話会議NTTテクノクロスの会議用マイクスピーカー「R-Talkシリーズ」は、固定電話の受話器のハンドセットコードを抜いて、本体に接続するだけで電話会議を始められる製品だ。

ハンドセットコードの差込口以外にも複数の接続インターフェースを装備し、携帯電話やスマホ、タブレット、ノートPCなど様々な通信機器との接続が可能。BluetoothやUSBでこれらの機器とつなげば、Web会議の音声品質も向上させることができる。

R-Talkシリーズは、NTT研究所で培った音声・音響処理技術の採用により、音声通話に関する様々な課題を解決する。

2018年4月に発売された最新モデル「R-Talk 950」は、これらの技術に加えて、「ダブルトークロバストエコーキャンセラ」技術を新たに搭載している。

従来は、複数拠点で同時に発話して音声が重なるダブルトーク状態になると、エコー抑圧の影響で送話音声が抑圧され話し声が聞き取りづらくなっていた。それが新技術により、ダブルトーク状態でも正確にエコーを推定し、聞き取りづらさを解消することが可能になった。

R-Talk 950は「ブリッジ接続機能」により、複数拠点間の電話会議を開催できるのも特徴だ。本社会議室にR-Talk 950を置き、固定電話とスマホでそれぞれ社外にいる人とつなげば、自宅やサテライトオフィスなど社外も含めた3拠点間の電話会議を行える(図表2)。

図表2 NTTテクノクロス「R-Talk 950」の「ブリッジ接続機能」のイメージ
図表2 NTTテクノクロス「R-Talk 950」の「ブリッジ接続機能」のイメージ

Web会議では、自宅から参加すると生活空間が映り込んだり、女性の場合は素顔を見られることに抵抗を感じてしまう。その点、電話会議は音声だけなので、気兼ねなくやり取りすることができる。

また、「固定回線は接続安定性が高く、音声を確実に伝えることのできる電話機と接続可能なR-Talkシリーズは、重要な会議にも重宝されている」とNTTテクノクロス メディアイノベーション事業部 第三ビジネスユニットアシスタントマネージャーの鎌田清一氏は指摘する。映像や資料共有も可能なWeb会議とR-Talkによる電話会議のそれぞれの利点を活かし、両方のシステムの使い分けや同時利用を行っている企業も多いという。

さらに固定電話は、ほとんどの企業の会議室に最低1台は設置されている。R-Talkであれば事前の準備や設定の必要がなく、電話機につなぐだけで会議を始めることができる利便性の高さも強みだ。

働き方改革に率先して取り組んでいるNTTテクノクロスでも、様々なコミュニケーションにR-Talkシリーズを活用している。

在宅勤務やサテライトオフィスの利用により、メンバー全員がオフィスに揃う機会は減っているが、それ故にミーティングの重要性は増す一方だ。同社の会議室にはR-Talkが常備されており、会議室が埋まっている場合でも、オープンスペースや自席などでR-Talkを使ってテレワークや外出中のメンバーと打ち合わせを行う。R-Talkシリーズは同社の働き方改革を進めるうえで、重要なツールとなっている。

月刊テレコミュニケーション2019年1月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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