送電線の保守作業をAI画像解析で効率化
東京電力パワーグリッドでは、送電線網の点検作業にAIを活用している。
山間部などでは、点検員が目視による点検作業を行うのに膨大なコストがかかり、また検知漏れも発生していた。そこで、ヘリやドローンによって撮影した送電線の画像データをAzureに送信し、AIが解析するシステムをテクノスデータサイエンス・エンジニアリングが開発。異常/正常を判定するほか、報告書も自動作成する。
AIによる自動判定の例
2018年10月から稼働を始めており、2019年4月から本格稼働に移行する計画だ。
マイクロソフトのMR(複合現実)デバイス「HoloLens(ホロレンズ)」を活用した事例も出てきている。
ナレッジコミュニケーションはエムティーアイと、HoloLensを用いた創薬研究の取り組みを始めている。
エムティーアイが提供する解析システム「MODELAGON」が解析したタンパク質構造の3Dモデルを、ナレッジコミュニケーションの「ナレコムVR」とHoloLenzで可視化。HoloLensを装着した複数の研究者が同じ視線でそれを見たり、コメントを共有することができる。
立教大学でも同様に、HoloLensを用いて分子構造の3Dモデルを見ながら授業を行うといった取り組みが進められている。