KCCSはSigfoxによる通信サービスを提供しながら、デバイス等を開発・提供するパートナーとのエコシステム構築にも注力している。5月現在でパートナー数は280社を超えており、ワイヤレスジャパン2018のKCCSブースには、前記の他にも様々なパートナーが開発したSigfoxデバイスが展示されている。
アイ・サイナップのSigfoxデバイス群。左は、名刺大の見守りデバイス
アイ・サイナップと双日は共同で開発した防犯・見守りサービスを展示した。KCCSの技術協力のもとアイ・サイナップが開発したデバイスを使い(上写真)、双日がサービスを開発して提供するもので、現在、小学校等での実証実験を行っている。学校や自治体単位での導入のほか、「家電量販店でデバイスを販売し、個人で利用していただくケースも想定している」と説明員は話す。
東洋エンジニアは、温度と位置情報のモニタリングが可能な「IoT保冷BOX ~おんそく~」を展示。一定の温度で搬送する必要がある生鮮品や薬品などの輸送・配達に活用できる。また、盗難時の追跡、開封確認など様々な用途に使える。
東洋エンジニアの「IoT保冷BOX」
ここで紹介したものは、KCCSブースに集ったデバイス/サービス群のうち、ほんの一部分。この他にも実用化間近のデバイスが多数集まる同ブースで、LPWA、Sigfoxの現在地を体感してほしい。