ジュニパーネットワークスは2018年5月17日、同社の「AppFormix」が、富士通の企業向けクラウドサービス「K5」の新リージョンに採用されたと発表した。国内では初採用だという。
AppFormixは、クラウド運用管理/パフォーマンス最適化ソフトウェア。ビッグデータ解析とマシンラーニングを活用し、クラウド上で自律運転型インフラストラクチャの機能を提供することにより、クラウド運用の簡素化を実現できるという。また、ストリーミングアルゴリズムを活用したリアルタイム監視、履歴の監視、パフォーマンス可視化、および動的な最適化も図れるとのこと。
K5では従来、オープンソースソフトウェアを組み合わせてクラウドを管理・運用していたが、利用履歴データの蓄積や、ネットワークや仮想マシンからのデータ収集において、自動化されたリアルタイム性や可視性の機能が備わっておらず、そのために発生する多大なマニュアル作業が課題となっていたという。
そこで、数倍に規模を拡大したK5の新リージョンを提供するのにあわせ、AppFormixを採用してクラウド管理のコストを削減する。
富士通 執行役員 クラウドサービス事業本部長の太田雅浩氏は、「当社は、K5において、AppFormixを課金システムならびにインテリジェントダッシュボードによる、リアルタイムでのクラウド利用状況の把握のために必要なコンポーネントと捉えている。また、AppFormixの今後の機能拡張による適用範囲の拡大と、AIを利用した運用の高度化に期待しており、ジュニパーネットワークスとのさらなるパートナーシップの発展を進めていきたいと考えている」とコメントしている。
AppFormixの導入イメージ