日本総合住生活、リコーリース、NTTコミュニケーションズは2018年3月19日、IoTを活用した集合住宅の効率的な管理方法の確立に向けた実証実験を開始した。
環境発電を用いた電池レスのIoT無線技術「EnOcean」に対応したセンサーを集合住宅の玄関ドアに設置。NTTコミュニケーションズのIoTプラットフォーム「Things Cloud」に、空きや管理に必要な入退室データを収集・蓄積する。集めたデータは、金融・不動産関連の知見も付加して加工・分析し、空き家の効率的な管理運用方法や、安心・安全・快適な生活環境の実現に向けた防犯強化対策のビジネスにおける有用性を検証する。
人口減少などに伴い、空き家が急増するなか、換気・通水・清掃作業や防犯対策など、空き家管理に係る負担は深刻化していることから、従来の人手に代わるIoT技術を利用した管理に着目したとのこと。
3社は今後、集合住宅の入退室データにとどまらず、電気・ガス・水道の利用状況や建物の経年度合などへ収集するデータ範囲を拡大しながら、IoT技術を活用した集合住宅の効率的な管理に関する開発・検討を重ねていくという。
実証実験の概要