AR/VRで競技・公演の観戦スタイルが変わる! ―― NTT R&Dフォーラム 2018

NTTが2018年2月22日、23日に最新の研究開発成果を紹介する「NTT R&Dフォーラム2018」を開催する。今回のテーマは「デジタル技術が彩る未来へ」――。AIやIoT、映像技術を駆使した様々な展示が行われる予定だ。一般展示に先駆けて行われたプレスツアーの内容を紹介しよう。

今回のR&Dフォーラム2018では、約120にもおよぶ展示が行われる。

一番の目玉は「メディア&UI」のゾーンだ。NTTが2015年から開発を進めてきたイマーシブ(没入型)テレプレゼンス技術「Kirari!」、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)を活用したスポーツ観戦、究極の臨場感を体験できるハイフレームレート4K映像符号化技術など、様々な展示が行われる。

今回のフォーラムで、最新の研究成果として披露されたのはKirari!のデモンストレーションだ。高品質な映像と音声の伝送によって、離れた場所でもまるでその場にいるような体験を可能にするものだ。


高橋大輔さんが滑るスケートリンクが突如ダンスホールに変化

デモでは、フィギュアスケートの高橋大輔さんの演技にCGの効果を加え、光の帯をまとってスピンしたり、スケートリンク全体が突如ダンスホールに変化するといった演出がなされた。5台のカメラで撮影した映像を横につなげることでリンク全体をカバー。これに高品質な音響とCGの演出を加えることで、テレビや映画等では味わえない臨場感を再現した。

ダンサーがスクリーン上の自分と共演
これに続いて行われたのは、ダンサーによる“自分自身との共演”だ。Kirari! for Arenaのホールに3人のダンサーが登場し踊り始めると、スクリーンにもダンサーが投影され、“リアル”なダンサーとの共演が始まる。


白衣をまとったダンサーが、スクリーン上の自分と共演する

スクリーンに映し出されるのは、ホール内で踊るダンサーの“数秒前”の姿だという。踊っている姿を捉えた映像からダンサーだけを切り出してスクリーンに投影。Kirari!の「被写体抽出」と「時間制御」技術を用いて、本物のダンサーの間に数秒前の姿を映し出すことで、数秒前の自分と共演するという新たな体験を実現している。

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