OKIネットワークスは2010年9月9日、コールセンターシステム「CTstage 5i」の小規模廉価版パッケージ「CTstage Lite」の販売を開始した。機能やシステムを簡素化することで、価格を約6割低減。最大50席までの小規模コールセンター構築や、初めてコールセンターを導入する企業向けに販売する。
CTstage 5iの電話制御、リアルタイムモニタ、レポート、大容量通話録音などのコールセンター機能はそのまま継承し、小規模向けに機能やシステム構成を簡素化した。ACD(着信呼をオペレーターに自動的に振り分ける機能)やIVR(自動音声応答機能)など、コールセンターの専門知識が必要な管理項目をパターン化して絞りこむことで設定を簡素化し、コールセンターを初めて導入する企業でも簡単に設定できる扱いやすさを追及したという。
また、対応席数を50席以下とすることで、通話録音を含むすべての機能を1台のサーバーで提供。複数サーバー構成をとらないことで、ハード構成を簡素化して価格を低減するとともに、導入時の構築費用および管理工数も低減できる。価格は、ハード/ソフト込みの10席モデルで280万円(税別)からとなっている。
公衆網との接続に使うゲートウェイ装置には、OKIネットワークスの小中規模向けIP-PBX「IPstage MX/EX300」を採用している。これにより、すでに「IPstage」を導入済みの企業は、「CTstage Lite」を導入するだけで本格的なコールセンターシステムを構築できる。オフィスとコールセンターを統合することで、コールセンターの問合せを関連部門にエスカレーションするなど相互に連携した対応も可能になる。
なお、コールセンターの規模拡張が必要になった場合は、「CTstage 5i」へのアップグレードも可能だ。