NTTドコモは2017年12月11日、39GHz帯を用いた5Gの屋外実験で、長距離伝送に成功したと発表した。
横浜メディアタワーに設置した5G基地局から約1.5km離れた地点にある測定車両との間で、移動時(時速約20km)で下り最大2.02Gbps、静止時で最大3.35Gbpsの高速通信に成功したという。また、5G基地局から約1.8km離れた距離でも、静止時で最大2.14Gbpsを達成したとのこと。帯域幅は1.4GHz。
39GHz帯は、ミリ波と呼ばれる高周波数帯で、強い直進性があり、長距離伝送は困難と言われてきた。
今回の実験はファーウェイと共同で実施した。自然界の物質にはない振る舞いをする人口物質であるメタマテリアルを応用したレンズアンテナを用いて、アンテナの小型化を実現しながら、電波を集中して送信するビームフォーミングにより長距離伝送を実現している。