トレンドマイクロ 取締役副社長の大三川彰彦氏は、同社のIoT向けセキュリティ戦略には「3つの特徴がある」と語った。
まずは、フルレイヤーである。IoTのアーキテクチャを①デバイス、②ネットワーク、③コントロールセンター、④データアナライザの4レイヤーに整理したうえで、これら4階層すべてに対して、セキュリティソリューションを提供していくとした。IoTは様々なレイヤーで構成され、それぞれのレイヤーにおいて対策が必要となるが、パートナーとも連携しながら包括的なソリューションを実現していく。
IoTで守らないといけない4つのレイヤーとそれぞれの役割
2つめの特徴は、業種毎に最適化したトータルソリューションの提供である。IoTの世界においては、例えばデバイスのレイヤーを見ても、その種類は家庭用ルーターからクルマまで多種多様で、必要なセキュリティ対策は異なる。大三川氏は、具体例としてスマートホーム、スマートファクトリー、そしてスマートカー向けにトレンドマイクロが提供しているセキュリティ対策の全体像を紹介しながら、各業界に特化したソリューションをトータルに提供していくとした。
トレンドマイクロのスマートカー向けセキュリティソリューション
また、例えばスマートホームとスマートカーの連携など、業種の枠を越えて“ヨコ連携”していくのもIoTの特色である。そこでトレンドマイクロでは、ヨコ連携も視野に入れた「マトリックスアプローチ」で展開していくという。
マトリックスアプローチでIoTセキュリティに取り組むトレンドマイクロ