北京大学でフィールド検証中のNB-IoT自転車――通信用途とバッテリー持ちは?

中国ではNB-IoT対応のLTEネットワークが既に商用稼働している。早速そのネットワークを活用しようと、シェア自転車「ofo」は北京大学でフィールド検証中だというが、何の通信にNB-IoTを使うのか。また、バッテリーの持ちはどれくらいを想定しているのだろうか。

中国では、早くもNB-IoT対応のLTEネットワークが稼働している。チャイナテレコム(中国電信)やチャイナユニコム(中国聯合)は積極的にNB-IoTの展開を進めており、NB-IoTを利用可能なエリアが拡大中だ。

そのNB-IoT対応のLTEネットワーク上で既に動いているIoTサービスとして、広東省深セン市のスマートウォーターや江西省鷹潭(Yingtan)市のスマート街灯がある。

深センでは、NB-IoTの通信モジュールを搭載した約1200台のスマートメーターを住宅街に設置し、メーターの遠隔検針や水道管の漏洩感知などを行えるようにした。また、江西省鷹潭市では、NB-IoTの通信モジュールを搭載した街灯を約5000台設置。電灯のON/OFFなどを遠隔制御できるようにしたという。2つの事例で利用しているNB-IoT対応のLTEネットワークは、チャイナテレコムが提供している。

そして中国といえば自転車のシェアリングだが、スマートメーターやスマート街灯のサービスに続き、中国の街中を行き交うシェア自転車でもNB-IoTを活用しようとする取り組みが進んでいる。ファーウェイの上海R&Dセンターで公開されたNB-IoTのライブデモ会場には、NB-IoTの通信モジュールを搭載した黄色いシェア自転車「ofo」が並んでいた。

黄色いボディが特徴のシェア自転車「ofo」は、北京大学発の学生ベンチャーとして創業された。ファーウェイやチャイナテレコム(中国電信)と協業して、自転車のNB-IoT対応を進めている

「今、北京大学で、NB-IoTを活用するofoのシェア自転車のフィールド検証を行っている。1カ月ほど運用して問題がなければ商用化フェーズに入る」

こう説明があったofoのシェア自転車では、後輪に付いているロック(鍵)の暗証番号管理にネットワークを利用している。ただし、全ての通信でNB-IoTを利用するわけではない。では、どこでNB-IoTを使っているのか。

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