OKIのブースは、「SmartHop」を中心とした展示となっている。
SmartHopは、免許不要で長距離伝送(見通しで約1km)が可能な920MHz帯無線に対応する。また、最大で16ホップまでの通信を行え、障害に強い柔軟な無線ネットワークを構築できる。
SmartHopには、シリアル透過や低速移動体対応などの機能を内蔵し、各社のSmartHop対応商品と組み合わせてIoTシステムが構築できるMHシリーズと、消費電力を抑え電池駆動のマルチホップネットワークを構築できるSRシリーズの2種類がある。
このうちSRシリーズは長時間の電池駆動で完全にワイヤレス化されたセンサーネットワークを実現する。このSR無線モジュールを組み込むことで、橋梁・鉄塔など社会インフラの監視、災害予兆の検知など防災・減災、気象センサーや農業センサーのような環境モニタリングなど、幅広い用途に活用できるという。
SmartHop SR無線モジュールは、長時間の電池駆動に対応し、完全にワイヤレス化されたセンサーネットワークを実現する |
ブースでは「IoTビジネスプラットフォーム」も参考出展されている。
センシングからネットワーク、データ処理・運用までをまとめて提供するもので、振動センサーデータから正常パターンを学習し異常状態をリアルタイムに検知する。また、920MHz帯マルチホップ無線によるセンサーネットワークを提供することで、低遅延かつ正確にデータをつなげるのが強みだ。これらの特徴から、製造機械の加工品質の異常監視などの用途を想定しているという。