福岡県福岡市において、IoTで住みやすい社会インフラを構築すべく、LoRaWANを活用した実証実験が始まる。期間は2017年4月から7月まで、アズビル金門、グリーンハウス、セムテック・ジャパン、東京エレクトロンデバイス、日本アイ・ビー・エム、Braveridge、菱電商事の7社が実験に参加する。
福岡市は、実証実験フィールドの調整や提供などの面で連携・協力する予定だ。また、2017年度には、市内全域にLoRaネットワークを構築し、誰もが利用可能な実証環境整備を行うという。
今回の実証実験では、福岡市西区にあるBraveridge社を拠点にLoRaWANネットワークを構築。都市ガスメーター、LPガスメーター、水道メーターからのデータ収集を行い、通信性能を検証し、実用化に向けた課題点を洗い出す。また、街の安全安心を高める実証として、河川などの水位モニター、大気環境のモニタリング、多機能通知ボタン、スマートゴミ箱の多面的活用などを実証する予定だ。
今後、LoRaWANを利用したデータの活用方法、今後の適用分野の検討を開始し、福岡市に世界的に注目されるLoRaWAN実証プラットフォームの構築を検討するという。
7社の担当は次のとおり。
●アズビル金門：都市ガスメーター、LPガスメーター、水道メーターを提供
●グリーンハウス：LoRaWANセンサデバイスを提供
●セムテック・ジャパン：LoRa無線の技術支援
●東京エレクトロンデバイス：デバイスモジュールを検証
●日本IBM：同社の「LoRaWAN for Watson IoTソリューション」を利用し、IoTの基盤となるサービス「Watson IoT Platform」「IBMクラウド」の利用を支援
●Braveridge：独自開発の「LoRaWAN&BLEモジュール」「LoRaWANスタック on BLE スタック」をもとに、エンドデバイス製品を開発・製造
●菱電商事：ゲートウェイを中心にエンド to エンドでの検証を行い、トータルソリューションを提供
