同志社女子大学は、F5ネットワークスジャパンの製品を導入した。ロードバランサー等のネットワーク機器を「F5 BIG-IP」に集約するとともに、学内のシングルサインオン(SSO)基盤をBIG-IP Access Policy Manager(APM)で構築したという。F5が2017年1月10日に明らかにした。
同志社女子大学では従来、教務システム等の学内システムをハウジングによるプライベートクラウドで運用する一方、ロードバランサー等のネットワーク機器は学内のサーバールームに設置していた。
学内システムの仮想化に伴い、これらネットワーク機器のプライベートクラウドへの移設を検討したが、そのままではラックスペースが不足するため、複数のネットワーク機器をBIG-IPに集約したという。具体的にはファイアウォール、ロードバランサー、SSL VPNの機能すべてをBIG-IPに集約している。
また、並行して学内メールをOffice 365へ移行するプロジェクトも進め、学内認証システムとOffice 365のSSO基盤を新たにBIG-IP AMPで構築した。
同志社女子大学 経理部 ネットワークインフラ課 課長の長南敏彦氏は、「BIG-IPであれば機器集約が可能なだけでなく、多様なシステムをカバーしたSSOも実現でき、WAF等のセキュリティ機能も実装可能。これらを徹底的に使い倒すことが、このプロジェクトの要だと考えている」と述べている。
BIG-IP APMによるシングルサインオンの仕組み |