ロシアのセキュリティ関連企業であるカスペルスキーは2010年8月17日、Android搭載スマートフォンを狙った初のマルウェアを検知したと発表した。検知されたのは、感染するとSMSを自動配信するトロイの木馬。「Trojan-SMS.AndroidOS.FakePlayer.a」と名付けられており、すでにかなりの数の感染事例が確認されているという。
今回、検知されたマルウェアは、メディアプレイヤーのアプリケーションを装い、Androidスマートフォンに侵入する。ファイルサイズは13kB程度で、拡張子は一般的なAndroid向けアプリケーションと同じ「.APK」だ。感染すると、SMSの送信相手に金銭を送金する「プレミアSMS」の仕組みを使って、ユーザーが気付かないうちにサイバー犯罪者のアカウントに送金される。