M2Bコミュニケーションズは2016年11月2日、IoT向けの無線通信規格「LoRaWAN」のアジア向け拡張であるAS923を用いた機器の開発を完了したと発表した。
同社によれば、LoRaWAN 1.0.2およびLoRaWAN Reginal Parameters 1.0により、日本、ブルネイ、カンボジア、香港、インドネシア、ラオス、ニュージーランド、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムのアジア11カ国が同一の規格(AS923)として策定された。これにより、「AS923に準拠した各国では、大量生産によるコスト削減が期待されると共に、日本で開発されたLoRaWAN対応機器をAS923に準拠したアジアの各国で利用することが可能になる」としている。
M2Bコミュニケーションズは、LoRaWANの業界団体「LoRa Alliance」における日本唯一のコントリビュートメンバーとして日本/アジア向け規格の制定に関わったという。
M2Bコミュニケーションズでは今後、エイビットやLoRa Allianceのメンバー企業と協力し、AS923対応機器の技術適合認定を取得すると共に、実証実験をスタートする予定にしている。