NECは2016年10月18日、慶應義塾大学病院のネットワークをSDNで構築したと発表した。
慶應義塾大学病院では従来、秘匿性の高い患者の個人情報を扱う病院ネットワークと、研究用の医学部ネットワークが、それぞれ別のネットワークとして構築されており、その一体化が課題となっていた。
そこで新病棟の建設に合わせてSDNを採用し、電子カルテなどの診療のシステムと基礎研究のシステムで分かれていたネットワークを統合。SDNの特長を活かし、仮想ネットワーク別にセキュリティを確保できる院内ネットワークを構築した。
慶應義塾大学病院は今後、ネットワークの拡張に合わせてSDNソリューションの適用範囲を順次拡大していく計画。2020年までに従来ネットワークすべてをSDNで構築する予定だという。