NTTコミュニケーションズは、IoT環境をワンストップで実現する「IoT Platform」サービスのラインアップとして、車両運行を管理するIoT Platform「Vehicle Manager」を2016年8月29日から企業向けに提供開始する。
同社は2016年4月から、車載器を設置した車両の運行管理を行うIoTトライアルパック「Connected Vehicle」を提供してきた。トライアルパックを提供する中で、「全社を挙げて事故防止施策を行いたい」「車両台数を適正化してコスト削減につなげたい」「ドライバーが今どこにいるかを把握したい」といったテレマティクスサービスのニーズが高かったため、商用サービスVehicle Managerを開始するという。
Vehicle Managerでは、通信機能やGPS機能を内蔵した小型車載器を営業車両などに設置する。それにより、車両ごとの運行日報や運転成績表、ヒヤリハットマップ、車両所在マップなどをアプリケーション上で閲覧・管理できるようになる。
また、規定速度の超過、急アクセル/急ブレーキ、長時間のアイドリングなどが発生すると、所定の管理者に通知メールが送信されるため、Web画面を閲覧しなくても危険運転の把握が可能だ。今後は、APIによるデータ連携などのサービス拡充を図るという。
車載器は約10秒ほどで設置でき、設置した瞬間からサービスを利用できるという。取付業者の手配や、車両利用時間の調整も不要。車両入れ階の際も、新しい車両に車載器を差し替えるだけでよい。
車載器、アプリケーション、モバイル回線などは、ワンストップで提供する。インターネットを介さない「Arcstar Universal Oneモバイル」で車両データを収集するため、セキュアな環境で同サービスを利用できるという。
Vehicle Managerの初期費用で必要になるのは、車載器3万5000円(税抜)と延長ケーブル1500円。月額利用料は、車載機あたり1500円になる。
Vehicle Managerの仕組み |