ワイヤレスジャパン2016では、急成長するMVNO市場をターゲットとした多彩な製品・ソリューション群も披露されている。その1つが、ステラクラフトのMVNO事業者向けサーバ製品だ。
同社ブースで展示されているのは、MVNO網内で加入者・SIM管理や課金・ポリシー管理に用いられる認証関連のサーバ製品群。通信キャリアへの導入実績もあるRADIUS製品「Enterpras Pro」とともに、加入者・SIM管理を行うHSSサーバ「Enterpras HSS」、ポリシー・課金管理等を行うPCRF/OCSサーバ「Enterpras PCC」を用意している。MVNO事業者はこれらを活用することで、独自にSIMを発行したり、柔軟に独自の料金プランを設定したりすることが可能になる。
新規参入が相次ぎ活況を呈しているMVNO市場だが、競争が激化する一方で、各社とも通信料金の“安さ”以外に目立った違いを打ち出せていないのが現状だ。ステラクラフト製品はそうしたなかで、MVNO事業者が、競合他社にないユニークな料金プラン/サービスを提供できる「フルMVNO」になるための後押しになるものだ。
MVNO事業者独自の料金プランを詳細に設定できる
たとえば、上の「課金プラン」の確認・設定画面では、バンドルクーポンや追加チャージクーポンの設定、規制時の通信速度制御といった詳細なポリシー設定が行える。また、下画面のように、加入者ごとの契約情報の管理ももちろん可能だ。
契約情報の管理画面
これら製品の最大の特徴は、純国産であること。「日本人にとって使いやすいインターフェース」(説明員)になっているのはもちろん、きめ細やかで迅速なサポートが行えるのも国産ベンダーならではの利点といえる。どの製品もステラクラフトが独自に開発した製品で、要望に合わせたカスタマイズも可能という。