「AppFlowエンジン」でアプリケーション特性に応じたパスセレクションこうした機能に加え、WAN最適化のSteelHeadで培った「AppFlowエンジン」が入っていることが、SteelConnectの大きなポイントだ。中島氏によれば、Appflowエンジンを利用すると、「ただアプリケーションを識別するだけでなく、アプリケーションの特性を理解した上でビジネス要件やプライオリティでグルーピングし、それらのトラフィックをどの経路で流せばいいのか、最適なパスセレクションをしながらSD-WANとして稼働する」。
同氏は、「SteelCentralを利用すれば、ネットワークだけでなくアプリケーションまで可視化し、真の意味でエンド・トゥ・エンドのモニタリングができる。また、SteelHead、SteelFusion、SteelConnectも横軸で連携させ、SD-WAN単体では実現できないことを提供する」と意気込みを語る。
SteelConnectで現在提供されている機能は、小規模拠点向けのセキュアゲートウェイ、集中管理のクラウドコンソール、AWS用のセキュアクラウドゲートウェイ |
4月26日に発表されたSteelConnectのバージョンで、具体的に提供開始となるのは、小規模拠点向けのセキュアゲートウェイ「100/200/300/1000シリーズ」、パブリッククラウド向けのセキュアゲートウェイである「セキュアクラウドゲートウェイ」、集中管理用のクラウドコンソールである。
順次、新しい機能も追加していく予定で、例えばセキュアクラウドゲートウェイは現在Amazon Web Servicesのみのサポートだが、Microsoft Azureへも対応予定だという。また、「SteelFlow」で各拠点の通信を測定できる遠隔測定機能、大規模拠点向けのセキュアゲートウェイ「2000/3000/5000シリーズ」、データセンター向けのSD-WANコンセントレータなども投入する計画だ。