サイボウズは2010年8月2日、全社員を対象にした在宅勤務制度の試験導入を開始した。自社のグループウェアを活用し、自宅でも会社と同様に仕事できる環境を構築する。原則、ひと月に4日まで在宅勤務できる。
サイボウズが今回、在宅勤務制度を試験導入する目的は以下の3つ。まずは「雇用機会の創出」である。障がい者の方など個別の事情により、オフィスで勤務できない人に就業機会を提供する。2番目は「業務効率の向上」だ。通勤時間の削減や働く場所の選択肢が増えることが、生産性や業務効率の向上につながる可能性を考えているという。3番目は「ライフ重視の支援」で、仕事と育児・介護を両立させたい社員や出産を控えた社員などの利用を想定している。
在宅勤務用のツールとしては、「サイボウズ リモートサービス」を活用する。これは、社内LANのセキュリティ環境を変えずに、自宅PCや携帯電話などからサイボウズ製品にアクセスするためのサービスだ。
サイボウズでは、10月31日まで試験を実施。その結果を踏まえて、今後の本格展開に向けた詳細な検討を行う予定にしているという。
サイボウズリモートサービスの概要(出典:サイボウズ) |