NTTドコモは2010年8月2日、米パケットビデオ・コーポレーション社を買収すると発表した。米ネクストウェーブ・ワイヤレス社が保有するパケットビデオ社の発行済株式の65%を1億1160万米ドル(約98.7億円)で取得することで、ネクストウェーブ社と合意した。ドコモは2009年7月に発行済株式の35%を取得しており、これによりパケットビデオ社はドコモの100%子会社となる。株式取得には米国規制当局やネクストウェーブ社の株主による承認が必要で、2010年度第2四半期中に取引が完了する予定。
パケットビデオ社は、携帯電話向けの音楽・動画コンテンツ再生ソフトやコンテンツサービスプラットフォームの開発ベンダー。北米や欧州、アジア地域の携帯電話事業者や携帯電話メーカーに幅広く採用されているという。また、家電とPC、携帯電話の連携ソリューションにも力を入れている。ドコモとパケットビデオ社はこれまでから音楽・動画サービスの共同開発を進めてきたが、家電連携サービスなども含め、さらなるシナジーの創出を目指していくという。