グローバルの導入実績は500件超、アバイアのSDN Fx技術で“スマート”なソリューション

アバイアは2016年2月18日に記者説明会を開催し、同社のSDN Fx技術で実現する“スマート”ソリューションを紹介した。グローバルで導入が進んでいるというSDN Fx技術にはどのような特徴があり、どういったサービスを提供できるのだろうか。

「導入から1年経っても、一度もサポートコールをしていない企業が90%を超える」――。SDN Fx技術についてこう語るのは、アバイアのワールドワイド・セールス部門でチーフ・テクノロジストを務めるジャン・タージョン氏だ。

SDN Fx技術を利用したネットワークは、既にグローバルで500件超の実績があり、信頼性のあるネットワークだという。

アバイア・ファブリックの導入実績はグローバルで500件を超える(2016年2月18日時点では518件)

そのSDN Fxとは、アバイアのネットワーク仮想化技術で、ファブリック技術をベースとしたSDNモデルだ。日本アバイアのネットワーク・セールス・ディレクターの佐熊氏によれば、「従来のネットワークでは10個のプロトコルが必要だったが、SDN Fxであれば1つのプロトコルに集約でき、非常にシンプルなのが特徴だ」。

アバイア「SDN Fx」の特徴とは?これまでのネットワークでは、ネットワーク構成を変更するには、コアスイッチを含む全てのスイッチの構成情報を変更する必要があった。しかし、SDN Fxを利用すればエッジの数カ所を変更するだけでよく、コアスイッチの設定変更は不要になるため運用効率やスピードが上がるという。

日本アバイア アバイア・ネットワーキング
ネットワーク・セールス・ディレクターの佐熊勇介氏

ほかにも、佐熊氏は同技術の特徴を2つ紹介した。

1つはトラブルシューティングの容易さ。他のSDN技術は、レガシーのネットワークにオーケストレーターをかぶせて自動化できるようにしているため、設定変更などの運用負荷は軽減されるが、障害発生時にはこれまで通りトラブルシューティングしなければならない。しかしSDN Fxであれば、ファブリックでまとめているため、運用もトラブルシューティングもシンプルになる。

もう1つは、データセンター間や学校本部とサテライトキャンパス間などでも、ファブリックを延長できること。これにより、ネットワークを管理できる人がいない遠隔地であっても運用性・信頼性の確保が可能になるという。

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