2015年はモバイル通信サービスの高速化が一気に進んだ年といえるだろう。先陣を切ったのが、KDDIグループのUQコミュニケーションズで、2013年に運用を開始した新システムWiMAX2+の最大通信速度を3月に下り(端末の受信側)110Mbpsから2倍の220Mbpsへと引き上げた。
同じく3月にはNTTドコモがLTEの拡張規格LTE-Advancedを用いた「PREMIUM 4G」で下り225bpsの高速データ通信を開始、10月には300Mbpsに増速している。
では2016年、モバイル通信の高速化はどこまで進むのだろうか。現時点で見えているマイルストーンの1つが、UQが明らかにしているWiMAX2+による下り最大440Mbpsのサービスだ。
すでに提供中のWiMAX2+による220Mbpsサービスは、(1)端末と基地局にそれぞれ4本のアンテナを装備し、既存のWiMAX2+の伝送能力を2倍に高める4×4MIMO、もしくは(2)最大20MHz幅のWiMAX2+の電波(搬送波)を2つ束ねて高速化を図る2CC(Component Carrier)キャリアアグリゲーション(CA)のいずれかの技術に対応した端末を用いることで実現されている((1)は「Speed Wi-Fi NEXT WX01」、(2)は「同NEXT W01」が対応)。440Mbpsサービスは、この2つの技術の双方に対応する端末の投入で実現される。