ワークスタイル変革Day 2015 講演レポートパイオニアVC間下氏「“会議室のワークスタイル改革”で生産性と組織力を向上」

ブイキューブとパイオニアの合弁で設立されたパイオニアVCは、両社の技術を生かしたビジュアルコラボレーション事業を展開している。同社副社長の間下浩之氏は、会議の効率化にスポットを当てたオフィス系ソリューションを取り上げ、自社のサービスの特徴や優位性などについてデモを交えて紹介した。

単一の会議室内を効率化する新ソリューションも披露講演の中では、単一の会議室内でのコラボレーションの効率化を実現する新しいソリューション「xSync Office」の概要が明らかにされ、同社スタッフによるデモを交えた機能説明も行われた。

xSync Officeは、会議に参加する複数人のPC画面をWi-Fiなどの環境下で同時表示。スムーズに表示を切り替えたり、自由なレイアウトで表示したり、デジタルペンでの加筆なども行えるもの。大がかりな設備を用意することなく、低コストで手軽に利用できる点が大きなメリットである。

単一の会議室に向けた新ソリューション「xSync Office」の特徴
単一の会議室に向けた新ソリューション「xSync Office」の特徴

デモでは、新製品開発プロジェクトの会議という設定で、会場に控えた複数のスタッフが持つノートPC上の画面を壇上の大型スクリーンに表示。製品デザイン、マーケティング調査結果、販売計画と各担当者のデータを順次追加し、並列表示からレイアウト変更、特定画面のズーム表示などのスムーズさをアピールした。

xSync Officeによる4台のPC画面の同時表示
xSync Officeによる4台のPC画面の同時表示

続いて、xSync Officeを利用する2つの会議室をxSync Prime Collaborationで結ぶという設定で、新川崎オフィスのヘルプデスク担当者と会場でのPC画面の共有や編集作業を行った。

遠隔の会議室を結ぶ「xSync Prime Collaboration」の特徴
遠隔の会議室を結ぶ「xSync Prime Collaboration」の特徴

xSync Prime Collaborationは、パイオニアのカラオケ技術を生かした高品質な音声、簡単・シンプルな操作、情報伝達性能の高さの3つがセールスポイント。デモでは、ツールバーのボタンをクリックするだけで画面共有できること、新川崎側でのExcel画面のスクロールが会場のスクリーン上でもスムーズに表示されることなどを紹介。また、共有した地図画面への手書き操作を見せ、「デジタルペンで書いている軌跡をリアルタイムに伝達・表示できるため、記入した順番や文字の書き順も情報として共有できるのも特徴」と訴えた。

地図画面にデジタルペンで手書きしたデモ
地図画面にデジタルペンで手書きしたデモ

間下氏はさらに、音声・映像を用いた遠隔コミュニケーションのサービスとして、ブイキューブと共同開発した2つのサービス――モバイル端末やPCから通訳オペレーターにつなぐ多言語映像通訳(7カ国語+手話・文字通訳)サービス「V-CUBE トランスレーター」、外出先から社内のプロフェッショナルスタッフをワンタッチで呼び出し業務の遠隔支援を受けられる「V-CUBEアシスト」も紹介。

「前者は訪日観光客や在日外国人に対応する機会の多い公共機関や商業施設などが採用し、リアルタイムな通訳サービスとして活用できる。後者は、通訳サービスの仕組みを企業内システムとして応用したもので、営業支援や現場作業のサポートなどあらゆる利用シーンが考えられる」と付け加えた。

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