IDC Japanの調査によると、SDN技術をデータセンター/サーバールームに一部でも導入した企業の割合は、45.3%にものぼることが分かった。2014年調査の29.9%と比べ、大きく増加しており、企業ネットワークにSDN技術がかなり浸透している実態が浮き彫りになった。
また、セキュリティやWAN最適化などのネットワーク機能を網側で提供するvCPE/NFVサービスに対する企業の関心も高く、従業員1000人以上の大企業では、約57%が導入済みあるいは検討中だという。
このように普及が進むSDNだが、IDC Japan コミュニケーションズ グループマネージャーの草野賢一氏は、SDNソリューションベンダーに対して、次の指摘も行っている。
「SDNソリューションを売るのではなく、SDNがもたらす本質的な価値によって企業ネットワークの進化に寄与するという姿勢を打ち出すべきである。顧客が欲しいのはSDNソリューションではない。それがもたらす本質的な価値によって、自社のネットワークの運用性を高めビジネスへの寄与度を高めることを望んでいることを理解すべきである」
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