BYODに加え、格安スマホも取り込むモバイルソリューション最後に木村氏は、新たなワークスタイルに対応する企業内コミュニケーション向けのソリューションを紹介した。
木村氏は、多様な働き方を創造する企業内コミュニケーションのあり方を、自社のブランドメッセージに絡めて「Orchestrating Collaboration」と名づけ、「トップの指揮のもと、枠を越えた多様な人材が個々の能力を最大限に発揮しオーケストラのように協調することで、これまで以上の成果やイノベーションを創出すること」と解釈を加えた。
オフィスの枠を越えた多様な働き方を創造する企業内コミュニケーションの要件 |
そして、これを実現するために必要な仕組みとしてユニファイドコミュニケーション(UC)システムとマルチデバイス環境の2つを挙げ、「柔軟な構成でコストを抑えて導入できることが重要と考えている」と述べた。
NECの具体的なソリューションについては、「オンプレミス、サービス、ハイブリッドと最適な形態での提供が可能な点が大きな特徴」としたうえで、自社でも活用している音声コミュニケーションシステムとマイクロソフトの各種アプリを連携させた仕組みや中小規模事業所向けUCシステム、今後注力していくという業種・業務特化型UCソリューションの中から病院向けの「Application Platform for Healthcare」などの概要を説明した。
病院向けソリューション「Application Platform for Healthcare」の概要 |
また、モバイル活用では、社内導入サービスをベースとした「UNIVERGE モバイルポータルサービス」、「UNIVERGE どこでも内線サービス」の特徴や機能を詳述した。
前者は約2万人、後者は約1000人の社員が利用している。どちらも会社からの支給端末だけでなく、所属部門の了承と端末購入費・通信費の個人負担、端末に業務データを残さないという条件のもと、BYOD(後者はトライアル段階)も認めているという。
「UNIVERGE モバイルポータルサービス」の概要 |
「UNIVERGE どこでも内線サービス」の概要 |
さらに、モバイル活用の全社的な展開においては端末のコストがハードルになることを捉えて、BYODおよび格安スマホ(SIMフリー端末など)を有効な選択肢として提示。BYOD対応についてはセキュリティ関連の新機能をリリース予定であることをアナウンス。また、「個人端末を仕事で使いたくないという社員には、法人向けの信頼できるサービスであることを条件として格安スマホを採用してみては」と提案した。