IDC Japanは2015年10月7日、国内エンタープライズモビリティ管理(EMM)ソリューション市場予測を発表した。IDCでは、企業や組織で利用されているモバイルデバイスとモバイルアプリケーションを管理するソリューションを、EMM(Enterprise Mobility Management)ソリューションと定義している。
これによると、2014年の国内EMMソリューション市場規模は、前年比28.4%増の76億円だった。その内訳は、パッケージソフトウェア市場が29.5%増の24億円、クラウド型サービス市場が27.9%増の52億円となっている。パッケージソフトウェアは中堅から大手企業が中心、クラウド型サービスは中小から大手まで幅広い層で利用されているという。
今後も国内EMMソリューション市場の成長は続き、2015年は24.4%増の94億円、2019年には126億円になる見通し。2014~2019年の年間平均成長率は(CAGR)は19.1%とIDCでは予測している。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの入谷光浩氏は、「現在、多くの企業ではMDM(Mobile Device Management)のみの利用がほとんどである。今後、モバイルアプリケーションの活用が進むことで、MAM(Mobile Application Management)に対するニーズが高まっていくとみられる。ベンダーやサービスプロバイダーはMAMの強化を図り、セキュリティレベルを高めることによって、企業のBYOD(Bring Your Own Device)実現をサポートしていくことが重要となる」と指摘している。
国内エンタープライズモビリティ管理ソリューション市場 売上額予測 |