福井県済生会病院は、ヴイエムウェアのネットワーク仮想化ソリューション「VMware NSX」を活用し、医療情報システム用の共通仮想基盤を構築した。8月から稼働している。構築を担当したネットワンシステムズが2015年10月6日に発表した。
福井県済生会病院では、従来約60台の物理サーバ上で稼働していた約40種類の診療部門システムを、順次この共通仮想基盤に移行していく。共通仮想基盤は11台のブレードサーバで構成されており、設備投資コストと運用管理工数を50%以上削減できる見込みだ。
VMware NSXの活用により、仮想マシン単位で仮想ファイアウォールを実装したのが、この共通仮想基盤の特徴。万一、不正侵入された場合でも被害拡散を防止する「マイクロセグメンテーション」の採用は、国内医療業界で初だという。
さらに、VMware NSXとトレンドマイクロのセキュリティ対策ソリューション「Trend Micro Deep Security」の連携により、ウィルスに感染したデスクトップを自動で隔離・復旧する仕組みも実現している。