F5ネットワークスジャパンは2010年7月22日、SSL VPN製品の最新版「FirePass 7.0」を発表した。
FirePassは、セキュアなリモートアクセスを実現するためのSSL VPN製品だ。同時接続数2000までの中小規模のリモートアクセス環境を必要としている企業がターゲットである。従来、FirePassはハード・ソフト一体のアプライアンス形態のみでの提供だったが、今回から新たに仮想アプライアンス製品「FirePass Virtual Edition」が加わった。Virtual Editionは従来機能をすべて備えており、仮想アプライアンスおよび汎用サーバープラットフォームへの導入が可能となっている。
また、FirePass 7.0は、Window 7や、IE8、Mac OS X 10.6などの最新OSやクライアントをサポートするだけなく、iPhoneなどのモバイル端末にも対応した。さらにエンドポイント・セキュリティ機能も強化され、MacおよびLinux環境に対応したアンチウィルス、ファイアウォール、アンチマルウェア・ソフトウェア検知機能が提供される。
このほか、仮想デスクトップ環境への対応も強化された。VMware仮想化ツールを利用するユーザーの場合、仮想デスクトップインフラにおいて同じ管理ツールでSSL VPN機能も管理できるようになった。Citrix Xen Presentation Serverへのアクセス管理機能も強化されている。