MVNO、WiFi、企業などへの普及
――PacketLogicはどの程度普及しているのですか。
菅野 具体的な会社名はあまり公表していないのですが、世界で広く展開している3グループやオレンジなど、世界規模で導入される通信事業者が増えてきています。日本でもすでに大手の通信事業者で使われていますし、CATV事業者や最近ではMVNOに導入されるケースも増えてきています。
――PacketLogicがユーザーの支持を得ている理由はどこにあると考えていますか。
菅野 一番大きな特徴は、可視化できる指標を多く持っている事です。一般的にDPIというとアプリケーションの識別のみと理解される事が多いのですが、それはもちろんの事、弊社ではコンテンツタイプやユーザー体感品質など、多くの指標を増やしており、最新のソリューションではリアルタイムロケーション情報も取得しています。既に一般的に”DPI”と呼ばれる領域を超えたソリューションになっています。
こうした可視化指標を増やす事により、様々な高度な制御が可能になり、混雑時の公平制御や新たなサービスも弊社ソリューションによりオールインワンで実現可能になります。
また、インターネットの世界は日々新たなアプリケーションやURLが出てきておりますが、弊社では毎週対応したアップデートを行っており、日本のローカルアプリへの対応も含め、他社には類を見ない早さを実現しております。
――今後、どのような分野に力を入れていきますか。
菅野 上記でご紹介したビデオの解析ソリューションや、リアルタイムロケーションに加え、仮想化にも対応しており、既に汎用サーバー上で155Gbpsのスループットも実現し、米国で商用に入っています。仮想化により、WiFiネットワークや企業、学校など通信品質や使われ方の向上が必要な様々な分野にも適用しやすくなり、幅広く使って頂きたいと考えていますし、今後もトラフィックにあわせた様々なソリューションをリリースしていきます。
IoTやM2Mではアプリケーションにより、リアルタイム性が必要なアプリケーションとそうでないものが明確に分かれてくる為、トラフィックの優先度が非常に重要になってくると考えています。この分野でもぜひお客様のビジネスに貢献していきたいと考えています。
5月27日から3日間、東京ビッグサイトで開催する「ワイヤレスジャパン2015」の「モバイルインフラセッション」に、菅野氏が登壇します。
★お申し込みはこちらから→ http://www8.ric.co.jp/expo/wj/conference.html#J2