リバーベッドテクノロジーは2015年4月23日、ネットワーク、エンドユーザーエクスペリエンス、アプリケーションの各領域のパフォーマンス情報を集約し、アプリケーションのパフォーマンスを統合的に可視化できるソフトウェアソリューション「Riverbed SteelCentral Portal」を発表した。
SteelCentral Portalの主な特徴 |
「ウォールーム(作戦会議室)の外に出よう」。米リバーベッドでバイスプレジデント、チーフサイエンティスト、CTOを務めるハンサン・ベイ氏は、SteelCentral Portalを紹介するにあたって、まずこう述べた。
「多くの企業では、何かトラブルが発生すると、ネットワークやアプリケーションなどの各担当者が作戦会議室に集まり、『これは、そっちの問題だ』『いや、お前の問題だ』という口論が始まる。なぜ、こんな口論を行わなければならないのか。それは何が問題なのか、その原因が分からないからだ」
しかし、SteelCentral Portalを導入すれば、作戦会議室の外に出て行けるという。ネットワーク、サーバー、アプリケーションのどこで問題が発生しているのかを、グラフィカルに把握できるからだ。また、問題個所だけではなく、その結果、「何人くらいが影響を受けているか」なども分かるという。なお、レポート画面は、各担当者ごとにカスタマイズできる。
SteelCentral Portalの導入により得られる主なメリット |
例えば、ベイ氏が紹介したのは、こんなケースだ。ある金融機関では、一部のユーザーだけユーザーエクスペリエンスが低下した。そこでSteelCentral Portalで確認したところ、25台のサーバーのうちの1台に問題があったことがすぐ判明したという。
SteelCentral Portalの導入によりトラブルシューティングも迅速に |
SteelCentral Portalによりアプリケーションのパフォーマンスを統合的に可視化するためには、「SteelCentral NetProfiler」や「Steel Central AppInternals」といったリバーベッドのネットワークパフォーマンス管理、アプリケーションパフォーマンス管理製品の導入が必要。ただし、以下のスライドのすべての製品を揃えなくても、2つ以上あれば統合的な可視化が行えるという。
SteelCentral Portalは、NetSensorやNetProfiler、AppResponseといったリバーベッドのパフォーマンス管理製品の情報を集約する |
ベイ氏は、2015年3月に起こったApp StoreとiTunes Storeのシステム障害によって、アップルは1時間当たり220万ドルの損失を被ったと紹介。そのうえで「アプリケーションパフォーマンス=ビジネスパフォーマンス(業績)だ」だ語り、アプリケーションパフォーマンス管理の重要性をアピールした。