NTTコムとゲオがモバイル事業で業務提携――「ゲオスマホ」を提供開始

レンタルビデオなどを手掛けるゲオホールディングスとNTTコミュニケーションズは2015年4月2日、モバイル事業で業務提携し、スマートフォン向けの新サービス「ゲオスマホ」を開始すると発表した。

ゲオホールディングス代表取締役社長の遠藤結蔵氏(左)とNTTコミュニケーションズ代表取締役副社長の庄司哲也氏

ゲオは09年7月から中古携帯端末を、昨年4月からは格安SIMカードをそれぞれ販売しているほか、全国の1300店舗で携帯端末の買い取りと中古端末の販売を行っている。ゲオホールディングス代表取締役社長の遠藤結蔵氏は「約2000万人いる会員数から見ると、まだまだ伸びしろがある。市場拡大には通信キャリアとの提携が必要と判断した」と業務提携の背景を説明した。

ゲオスマホでは、NTTコミュニケーションズが展開するMVNOサービス「OCN モバイル ONE」を活用した「ゲオ×OCN SIM」を全国1047店舗で発売する。

「ゲオ×OCN SIM」の主なスペック

NTTコミュニケーションズ代表取締役副社長の庄司哲也氏は「ゲオは実店舗が1000店舗以上あり、しかも生活圏内に多く、会員の来店頻度も高い。『OCN モバイル ONE』をまだ知らないユーザーにも提供できる」と期待を語った。

今回、SIMの提供に合わせて、フリーテル「priori2」とファーウェイ「G620S」という2機種の新品のSIMフリースマートフォンも投入する。「ゲオ×OCN SIM」と端末をセットにした割賦販売にも対応し、「priori2」または「G620S」と音声通話SIMが月額2828円~、中古端末と音声通話SIMが同2728円~利用できる。

「ゲオ× OCN SIM」は新たに発売されるスマートフォン「priori2」(フリーテル)や「G620S」(ファーウェイ)とのセット販売にも対応する

スマートフォンとSIMのセット販売は、北海道や東京、静岡など全国に50店舗あるモバイル専門店「ゲオモバイル」で行う。対面販売を重視しており、「スマホ相談員」を置いて申込や開通のサポートにあたる。また、東京・秋葉原のアキバ店や渋谷センター街店、大阪日本橋店など6店舗では、MNPの即日受け渡しに対応する。

アキバ店で昨年12月7~26日に「OCN モバイル ONE」音声SIMの即日受け渡しのトライアルを実施したところ、初週で70枚、20日間で計176枚を販売したという(実施前週は13枚)。即日受け渡し店舗は順次拡大し、今夏には全国10店舗で対応する予定だ。

ゲオモバイルは既存のゲオ店舗に併設するほか、中核都市に出店して3年以内に100店舗まで拡大する計画という。

ゲオは14年度に約30万台の中古端末を販売した実績を持つ。15年度は100万台の販売を目標にしており、その約1割を新品としたい考えだ。また、「100万台のうち2割程度にゲオ×OCN SIMが入るのではないか」(庄司副社長)としている。

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