FMCケータイで業務改革と通信コスト30%ダウン実現した「丸果石川中央青果」

丸果石川中央青果は、KDDIのFMCサービス「ビジネスコールダイレクト」を、提供開始後間もない09年7月に導入。卸売市場内を動き回る社員の連絡効率を高めると同時に、通話コスト削減でも大きな効果を上げた。

通話コストは約3割減

通話コストの削減効果を示したのが図表2だ。1月目こそ前年同月比15%削減に留まったが、9月以降は平均的に30%前後の削減率を記録。狙い通りの効果を上げている。

図表2 「KDDIビジネスコールダイレクト」導入によるコスト削減効果
図表2 「KDDIビジネスコールダイレクト」導入によるコスト削減効果

社員からも、固定電話機・携帯電話の別なく内線番号で利用できる点が好評だ。携帯への外線の転送が可能になったことで、構内放送での呼び出しも不要になった。また、取引先と直接携帯でやり取りできるのも大きな利点だ。「個人の携帯を使っていたときは番号を教えるのにも正直抵抗があった」という社員も、そんな心配なく携帯を活用できる今は業務効率の向上を実感している。

FMC
市場内はもちろん、営業担当者は帰宅後や出勤前の朝に農産地から出荷量等の連絡を受けることも多い。そうしたケースでもFMCは非常に有効だという

電話の頻度も増え、さらに「以前は通話料が嵩まないように短時間で通話を終わらせていたが、今は心置きなく話せる」ともいう。通話料のように数字には表わせないが、これらも大きな効果と言えるだろう。

月刊テレコミュニケーション2010年6月号から転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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