「ドコモ光」を3月1日から提供開始――月額最大3200円割り引くセット割「ドコモ光パック」も提供

NTTドコモは3月1日から、NTT東西の「フレッツ光」を利用した光ブロードバンドサービス「ドコモ光」を開始する。FMCサービスではKDDIが先行しているが、最大3200円を割り引くモバイルとのセット割「ドコモ光パック」も提供することで巻き返しを図る。

NTTドコモは2014年1月29日、NTT東西の「フレッツ光」を利用し最大1Gbpsの高速通信が使い放題となる光ブロードバンドサービス「ドコモ光」およびドコモ光とスマートフォン/携帯電話をまとめて利用できる「ドコモ光パック」を3月1日から提供予定であると発表した。2月16日から事前受付を開始する。

「ドコモ光」および「ドコモ光パック」を説明する加藤薫社長

ドコモ光は、光ブロードバンドサービスのみを利用する「単独型」と、提携ISPのインターネット接続サービスをセットにした「ISP料金一体型」の2通りのプランがある。このうち単独型は、戸建向けが5000円(月額、以下同)、集合住宅向けが3800円。ISP料金一体型のうち、ぷららやビッグローブなどの「タイプA」は戸建向けが5200円、集合住宅向けが4000円。ソネットやニフティなどの「タイプB」は、タイプAより200円ずつ高い設定となっている。

現在フレッツ光を利用している場合、解約金を支払うことなく、付加サービスもそのままでドコモ光に“転用”することが可能。ドコモ光に対応した独自のインターネット接続サービス「ドコモnet」もタイプAとして提供する予定で、ドコモ光を新規に契約する場合の“受け皿”としての意味合いもあるという。

ドコモ光パックは、ドコモ光とモバイルを組み合わせて契約することで料金を割り引く「セット割」。例えば戸建て向けでは、「シェアパック30」(2万2500円)とドコモ光のISP一体型(5200円)を組み合わせた「光シェアパック30」が2万4500円と、3200円安くなる。パケットパックの通信量が多くなるほど割引額が大きくなる仕組みだ。

光シェアパックを新規またはMNPで契約すると、スマートフォン/タブレットの基本使用料を最大1年間1350円割り引く「光スマホ割」や、「U25応援割」「ずっとドコモ割」も併用できる。さらに、割引が適用されない「光データSパック」(8700円)や旧料金プランでドコモ光を加入する場合でも、今年8月末までにドコモ光パックを申し込むと最大1年間にわたり月額500円が割り引かれる。

新規またはMNPで契約すると月額1350円が割り引かれる「光スマホ割」も用意する

通信キャリアではKDDIの「auスマートバリュー」が加入者獲得に大きく貢献しているほか、ソフトバンクもNTT東西の光卸を利用したサービスを提供する予定で、3キャリアの間でセット割をめぐる競争が激化することが予想される。ドコモの加藤薫社長は「ドコモ光により多く加入していただくためにキャッシュバック合戦を展開するつもりはない」と語り、さまざまな割引キャンペーンで新規ユーザーを獲得していきたいとしている。

ドコモでは、日常生活の緊急トラブルをワンストップでサポートする「家のあんしんパートナー」をはじめ、スマートフォンで留守宅の映像を確認し異常があれば通知するホームセキュリティなどを多様なパートナーとの連携により実現する。さらに、dビデオなどドコモの独自サービスをテレビでも利用できるようにするなど、モバイルと光回線の組み合わせによるさまざまなサービスを推進していくという。

モバイルと光回線を組み合わせたさまざまなサービスも展開する

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