NTTコミュニケーションズは2015年1月23日、フォーティネットのソフトウェア型セキュリティアプライアンス(仮想セキュリティアプライアンス)を、マネージドセキュリティサービス(MSS)およびクラウドサービスの一部としてワンストップ提供すると発表した。
まず1月23日からクラウドサービス「BizホスティングEnterprise Cloud」のオプションとして提供。また、MSS「WideAngle」のユーザー向けには、プライベートクラウド基盤およびクラウド事業者のサービス基盤向け機能として、2015年度第1四半期から提供開始する。
なお、フォーティネットの仮想セキュリティアプライアンスを用いたMSSのワンストップ提供は、通信事業者やMSS事業者では世界初とのこと。また、フォーティネットはセキュリティアプライアンスの出荷台数で世界シェア1位のベンダーである(IDC調査)。
BizホスティングEnterprise Cloudにおける提供イメージ |
クラウドなど仮想化されたICT基盤のメリットは、迅速にリソースを用意できたり、柔軟にスケールアウト/スケールインできることなどだ。しかし、こうしたクラウドのメリットをフルに活かすうえで、従来のハードウェア型セキュリティアプライアンスには課題がある。そこでNTTコムは、フォーティネットと協業し、業務システム同じ仮想化ICT基盤上で、柔軟かつ低価格なセキュリティ対策を提供できるようにしたという。
BizホスティングEnterprise Cloudでの提供価格は、「Compact(スループット200Mbps)」が月額9万8200円、「Large(スループット400Mbps)」が月額16万7800円で、初期費用は無料。IPS(不正侵入防御)、URLフィルタリング、Web・e-mailアンチウィルス、スパムメール対策の各機能がセット提供される。ハードウェア型での提供価格と比較すると、4分の1の価格になっているという。
また、NTTコムは今後、WAFなどについても仮想セキュリティアプライアンスでの提供を予定している。